トドマツ(椴松)「マツ科」 〔常緑針葉樹〕 高さ:20〜30m  太さ:60〜100cm   花時期: 5〜6月 生育場所:山の林内など  戻る
       分布:北海道   学名:Abies sachalinensis (F.Schmidt) Mast.    
 モミ属のマツ科は道外各地で見られるが、北海道で自生するモミ属は本種、トドマツのみ。 北海道が生息の南限。
 ↓ エゾマツの樹形に似るトドマツ(老樹に多いようだ)                       ↓ 典型的なトドマツの樹形            
 

↑ 観光バスのガイドさんは枝が上向くので「と」に例えトドマツと教えてくれるが、例外も多いことを知っておこう。樹皮で判断するのが確実。

↓ 5月18日、恵庭   トドマツの雄花と雌花  <画像にポインターで詳細>



↓ 10月6日 上川町 トドマツの球果(マツポックリ)は枝の上で種子を飛ばし分解して地上には落ちない。 芯だけが残った球果 ↓



   ↓  トドマツの樹皮は他のマツと異なり傷が付きやすい(ヒグマの爪跡)                       ↓  凍裂(幹が凍って裂ける現象)             

 

        凍裂が進むと心材まで腐食し、倒れるのを待つ。             ↓ これでも樹は生きている。

 

↓ 凍裂跡から萌芽したと思われるトドマツ(知床五湖・遊歩道)



↓  風を受けやすい開けた場所の凍裂樹は、倒れやすくなる。



             ≪木が凍って裂ける現象 → 凍裂について≫
◆ 樹木内部の水分が凍結し、膨張しようとする力に、材が保持しようとする力が負けると、バーンという音と共に一瞬に縦に裂ける現象
◆ 凍裂はほとんどの樹木で発生するがトドマツが一番多く、ハルニレ・ヤチダモ・イタヤカエデが続いて多く発生しやすい。
◆ 樹木の水分含有率と外気温が大きく関係しており、−25℃程度から下がると発生しやすくなる
◆ 特に凍裂発生率の高い本種トドマツは、心材まで水分が多くなる「水食い」現象が多いためである。

↓  トウヒ属であるトドマツの葉先はM型になっている。 <詳細は3大マツ比較表参照>



       用途: 建築材・器具材・パルプ材 など。 戦時中は本種などマツから航空燃料を抽出したり、材の利用で、多くを伐採した記録がある。
◆ 樹齢は地域と環境によって異なるが90〜120年程度と思われる。
◆ トドマツは球果(マツポックリ)が落下しない。 成熟した球果は種鱗が反り返り種子が風に飛ばされ散布されたあと、自然に分解し地面には落ちない
◆ 一般に材として利用するエゾマツとトドマツは、区別せずに取引されている。
◆ 北海道のクリスマスツリーには、枝が上を向く本種を使う。 


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トドマツ エゾマツ アカエゾマツ の比較