シラカンバ(シラカバ)(白樺)「カバノキ科」 〔落葉樹〕 高さ:20〜25m  太さ:30〜40cm   花時期: 5月 生育場所:日当たりの良い所 など  戻る
   分布:北海道,本州(中部以北)  学名:Betula platyphylla Sukaczev var. japonica (Miq.) H.Hara 
↓ 十勝・帯広の道路沿いの街路樹。 北海道では普通に見られるが、本州中部より南の地域では自生しない。


↓ 知床・羅臼の裸地斜面に純林化するシラカンバ。 この純林は短命で長く続かず、数十年で次世代の主役たちに養分となって引き継ぐ先駆者となる。



良く似た仲間の区別 (左側・本種シラカンバ右側ウダイカンバ

↓ 葉の表 ウダイカンバ(右)葉の基部は明確な心形で葉が大きい。                             ↓ 葉の裏             
 

↓ 川湯・硫黄山のシラカンバ純林 2月7日 厳冬時期、霧氷が枝先に付く。



材の特徴:軽くて軟らかい。 用途: 器具材、家具材、彫刻材、パルプ材など 樹皮は木目を生かし加工物。 また本種は庭園、並木として広く植栽される。
◆樹皮が白くて美しく、北国を代表する木。 造園・公園・造林・街路樹としても広く植栽されている。  
成長が早く短期間で大きく成長するが、寿命は80年程度と短い。 20〜30年程度のシラカンバが樹皮や樹形が一番美しい。
◆山火事跡や伐採裸地、雪崩跡などに先駆樹種(パイオニアプランツ)としていち早く根付く。 成長が早く純林化するが短命で陽樹のため陽射を好み、自ら繁殖
  し、生い茂ると、それ以上に拡大繁殖できなくなる。 そこに日陰でも繁殖する陰樹木々などが世代交代で繁殖し豊かな森へと移り変わって行く
◆シラカンバの樹皮と小枝から精油(エッセンシャルオイル)を抽出できる(バーチ油)。 
  若枝と葉は浴剤に使える。 肌につやがでて、香りには気分が壮快になる効果がある。  北欧では、蒸し風呂に葉と若枝を入れて入浴する。
◆花粉はハンノキと並んで北海道の花粉症の原因になっている。 風媒花の花粉は風に乗って10kmもの遠方まで飛散する。 葉が茂りだす頃に治まってくる。
樹液は薄い甘味があって無色透明で飲用される。 直径10mm程度の穴を深さ数センチ開け(樹液は表皮近くから出る)、同程度のチューブを差込み、容器に
  受ける。 樹液は酸化しやすく気温の高い日は採取中でも腐敗する。 採取の時期は春先の日中気温5〜15℃程度で、葉が開く頃まで1ヶ月程度、一日0.5〜2
  リットル程度採取できる。 一年に一個、1cm の穴を開ける程度では木は傷まない。 保存すると白い沈殿物(無害)が発生するので早めに飲用する。
◆ 春先、「シラカンバ」並木の歩道が赤茶色に汚れることがある。 これは剪定した枝先から樹液が歩道にこぼれたもの、野鳥はこの枝先の樹液を吸う。

↓ アイヌの人たちが樹皮で作った容器

 

  華燭の典(かしょくのてん)
婚礼などの華やかな場を「華燭の典」と言う。 これは中国で樺(カンバ類)の木の炎華燭と呼び、いつまでも消えない縁起の良い火とすることから由来する。
また、仲間のウダイカンバ(鵜松明樺)も良く燃え、鵜飼の松明(たいまつ)に使われ「鵜・松明・樺」ウダイカンバと名がついている。


シラカンバ  ウダイカンバ  ダケカンバ の簡易比較
本種 シラカンバ(白樺) ウダイカンバ(鵜松明樺) ダケカンバ(岳樺) ヤエガワカンバ(八重皮樺)
主な生育場所 平地 山地 高山 山地(十勝・北見・日高地方
葉の大きさ(約) 幅 5cm  長 6cm 幅 8cm  長12cm 幅 5cm  長 6cm 幅 3cm  長 6cm
葉の基部 切形 深い心形 円形〜切形 くさび形〜円形
葉の鋸歯 鋸歯 不ぞろいな鋸歯 不ぞろいな二重鋸歯 不ぞろいな鋸歯
葉の側脈 6〜8対 10〜12対 7〜12対 6〜8対
樹皮 白色 灰白色〜灰褐色 灰褐色 灰褐色・八重皮
ポイント 平地・樹皮 大きい葉・樹皮 高山・樹形 生育地・樹皮





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