シナノキ(アカジナ)(科の木)「シナノキ科」 〔落葉樹〕 高さ:15〜20m  太さ:60〜80cm   花時期: 6〜7月 生育場所:山の林内など  戻る
   分布:北海道,本州,四国,九州   学名:Tilia japonica (Miq.) Simonk.
↓ えりも町・遅く8月15日に咲いていた。  地域によって開花の時期がかなり異なる。


↓ 積丹 7月16日 つぼみ



↓ 増毛町 6月17日 つぼみ。 やがて花が咲き、ヘラ形の苞葉をつけた球果となる。



 ↓ 左は良く似ている「オオバボセダイジュ」                                                ↓ 右は本種「シナノキ」

     葉が大きく、裏面に星状の毛が密生する。                               葉が小さく毛がない。      



                                                                  ↓ 苞葉をつけた翼果で風に舞う
                 ↓ 幼苗は草花のようにかわいい                     (左)・オオバボダイジュ 約10mm球, 本種(右)シナノキ約5mm球

 

よく似た「オオバボダイジュ」は葉の裏に毛があり、球果が10mm 程度と、本種(5mm )より大きい。

↓ 「シナノキ」の樹皮からは繊維が取れ、さまざまな加工品を作って利用していた。  札幌市アイヌ文化交流センターにて
↓ 収穫カゴ(シナノキの樹皮)



↓ 縄(シナノキの樹皮) 


「シナノキ」樹皮から繊維を採る方法
◆ 樹齢は10〜20年程度の樹皮が一番良質。  樹皮を剥ぐのは水分の多い6月が最適で、一番はがしやすい。
◆ 剥いだ樹皮は、外皮と内皮が分離しやすくするため約1ヶ月水に浸しておく。 
◆ 分離した内皮だけ採取し、洗浄すると繊維状になる。 これを乾燥させて、あみ糸や、縄やかごを作った。
◆ 本種「シナノキ」の樹皮繊維は硬いので縄やかごなどに使用、繊維の軟らかい「オヒョウ」は衣類用として使用した。

                                     ↓ 加工がしやすく彫刻の熊は本材が一番多く使われている。


  用途: 材は軽くて綿密で加工がしやすく、建築合板,家具,彫刻,箸 など。 樹皮からは繊維採取,花時期は 養蜂の蜜原など。
 
◆ 花は良質な蜜原で、養蜂家が「ニセアカシア」→「シナノキ」と続く北海道の花時期に、蜜採取のため移動してくる。
◆ 北海道に分布するシナノキ科は本種「シナノキ」「オオバボダイジュ」があり、良く似ている。



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