【ヒグマ】〔クマ科〕 日本に生息する陸の哺乳類では最大。 日本では北海道にのみ生息する。 生態など詳細は末尾参照。  戻る



生体の撮影はすべて知床・ウトロの一般林道(知床五湖〜知床大橋間、道道93号知床公園線)。遭遇する確率は高い。



この道路は期間によって「シャトルバス」のみ、徒歩やバスから降りて撮影はできない。「要確認」



これらの写真は2003年10月31日撮影。 



林道を横断する成獣・・一頭だけ横断と思ったら2歳に近い子連れであった。母クマは子が2歳頃まで養育のため連れ添う。

↓ 子供と言っても幼獣単独で見ると、やはり「ヒグマ」である。これより更に小さい子連れのクマは防衛のため、極めて危険である。 
また幼獣も人間の怖さを知らないため好奇心で接近することがあり、若いクマは好奇心で襲うことがあるので注意を要する。



こちらの様子をうかがう・・場合によっては目線が合うと危険とされる。林道から林の中の成獣を撮影、距離50m程度。

 

↓ 二歳程度の若い「ヒグマ」、木々のない平地で「この状態」が続くと極めて危険である。


←「ナナカマド」の実を採食するメスの成獣
↓ 親に習い真似て木に登り、採食する子供

細い木は簡単に折って近寄せて食べる。  メリメリ・バキバキの音が森林に響く。↓

↓ 小さな実の「ナナカマド」は腹のたしになるのか?蟻も食べる。

 体のバランスが良く、細い木はこんな感じで登る ↓ 

↓ 木から降りる動作は鈍い。
≪ヒグマの糞・いろいろ≫ヒグマの胃は消化が悪いため、現物が混じっていて何を食べたか分かりやすい。 また肉食以外の糞は無臭に近い
← 遊歩道にあった糞
↓ 古い糞と新しい糞が同じ所にあった(コクアが主)

↓ 鹿の毛と思われる
↓ 鹿のヒヅメが混じっている(乾燥保管資料)

↓ ナナカマを食べた糞

頭胴長2m、体重300kg程度 (捕獲した最大の個体は体長2.8m,体重約400kg,2015年9月 紋別にて)


「 ヒグマ 」の生態 いろいろ
性格  全般に臆病な動物で普通は人間を避ける。
 (まれに食物として人を襲う・若熊が好奇心で襲う・自分の食物に執着が強く近づくと襲う)
能力  聴覚・嗅覚は非常に良い,近視で遠方の視力は弱いらしい,木に登る,時速50km,獲物を土に隠す,泳げる,隠れる,
 蛇が嫌い,エサ不足期は冬眠できる,頭が良い,容姿は鈍そうだが重大時には極めて機敏,
冬眠  冬眠の穴は斜面に掘る,木の根・岩穴・樹木の穴を利用する,南か東斜面に多いが例外もある,
 11月下旬から3月〜4月中旬まで冬眠,浅い眠りで臭いや物音で目を覚ます,
食べ物  肉食獣であるが雑食性で、ほとんど90%以上が植物質を食べる。甘い物を好む,人間の食べる物はなんでも食べる。
 フキノトウ,・ザセンソウ・フキ・ユリ科植物の根,セリ科の植物,クワの実,高山植物のコケモモ等の実,ドングリ,
 ナナカマド,ヤマブドウ,コクア,ササ,トウキビ,農作物,缶ジュース,エゾシカ,サケ・マス,
 ハチの巣(サナギ・成虫),アリとその卵,カミキリムシ,漂着した死体,等々
鳴き声   ウォー ・グォー ・フー ・ウェーなど底力のある声を喉に響かせながら出す。
  「危険な威嚇音」 ↓
 
歯をカツカツ鳴らす。口の中でポンポンと鼓のような音を出す。足を地面に擦り付けてザーザーと音を立てる
危険な
行為
 餌場に近づく行為(春先・フキ等に食痕の有る沢,食べ切れない物を隠した土の盛土→鹿など隠したこんもりした盛り土,
 魚の食い残し跡,クマの荒らしたブドウやコクアの樹棚,荒らしたアリの巣)
自分の食料に対する執着心は異常に強い。
 襲われたテント跡には絶対に戻らない
 残飯・ジュース缶などの放置(人間に近づく),残飯は埋めても臭いで見つける(墓を掘って死体を食べるクマもあった),
 無防備(知床の秘境気分堪能する場所での探索は必ずクマ対策スプレーを持参する) 
遭遇を
避ける
 複数人で行動する,音を出す,早朝・日没後の視界の悪いときの行動,
遭遇した
場合
 遠くであれば静かに立ち去る,側近遭遇は静かに落ち着いて騒がない,動かないでクマの行動を観察する,
 近づいて来ないようであれば静かに後ずさりして見る・追って来ないなら静かに立ち去る,

 どんどん近づいて来たら、あわてて逃げると必ず襲います。落ち着いてスプレー用意し4〜5mまで接近してきたら
 顔をめがけて噴射する。

 瞬時に遭遇した場合「安全ピンを抜いて発射する」までの動作は、クマの機敏動作に追いつかない。
 襲ってきたら「闘う」襲われて生還した人はすべて闘っている。(ナタ・ナイフ・石・拳・大声)
 傾斜地なら下が絶対有利。
 
 クマは襲うと見せかけたり、引いたり・こちらの様子をうかがう事があります。
 射程距離より遠い場合、むやみに噴射するのは自殺行為。
 
 相手がじっとこちらを観察している場合、クマも何かの都合でこちらの様子をうかがっています。
 (そばにエサがある・小熊が居るなどの都合で・・)安心すれば必ず立ち去ります。

知床の 「 ヒグマ 」 は・・
 日本で一番「クマ」の密度が高い知床、世界でも有数の「高密度地区」です。したがって遭遇の確率が高く、危険度も極めて
高い地区です。 そのため「知床のヒグマ」には、人間を避けるように、学習をさせています。
 人間の居る所に出没した「ヒグマ」には「威嚇弾→先端が硬いプラスチックのゴム弾」を≪ショットガンを使用≫お尻めがけて発砲し、
更に逃げるクマに「花火弾」を打ち込みます。捕獲したクマには「熊スプレー」を顔に噴射して放します。

 こうして「人の居る所に立ち入ると怖い目に遭う」ことを学習させている。(しかし稀に狂暴化する事も危惧されている)
 
 このような対策の無い地区での遭遇が危険かも知れません。

 余談ですがウトロの小中学校や住民の通行路には「電気防護柵」を張り巡らせて、ヒグマの立入を防いでいます。
参考文献 ヒグマ(増補改訂版) 「門崎 昭允 ・犬飼 哲夫」著 北海道新聞社 2001.11.6
野生動物 痕跡学辞典 「門崎 昭允」著 北海道出版企画センター  1996.12.15
クマにあったらどうするか 「姉崎 等・片山 龍峯」著 木楽舎 2002.5.27 
世界遺産 知床の素顔 「佐古 浩敏 ・谷口 哲雄 ・山中 正実 ・岡田 秀明」著 朝日新聞社 2005.7.25

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ヒグマに襲われたエゾシカの古い残骸と思われる ↓(確証はない)





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