アオダモ(コバノトネリコ)(青梻)「ユキノシタ科」 落葉樹・雌雄異株 高さ:10~12m  太さ:最大60cm程度   花時期: 6月   戻る
 生育場所:山の林内など  分布:北海道,本州,四国,九州    学名:Fraxinus lanuginosa Koidz. f. serrata (Nakai) Murata
↓ 白く咲く花は美しい。  6月1日 苫小牧市


↓ 根元から何本もの幹が出る「株立ち」樹形が多く見られる。 



↓ 満開の「アオダモ」の花 (千歳にて)                                 ↓ 「アオダモ」の翼果     

 

↓ 樹皮  この樹皮は、秦皮(しんぴ)と呼ばれる生薬となる(末尾参照)。 また幹は生木でも良く燃えるようだ。

 

用途: 材が粘り強いため運道具材(バット・テニスなどのラケット)に使われる。 特にバットの素材として有名。  

◆ 北海道に自生する「アオダモ」、特に日高・釧路産は「プロ野球のバット素材」として需要が多いが、減少気味。 毎年、選手なども動員して植樹が行われ
    保存に努めている。  また折れたバットは「かっとばせ!」「かっとばし」と称して、箸として売られ有効利用されている。
「アオダモ」は粘りがあって強く、硬球バットの素材として有名だが、直径20cm程度の素材として育つのに90年ほどかかる。 太いものは50cm程度になる。
◆ また下の写真・断面のようにカットして仕上げるため、一本の木から5~6本程度しかバットが作れない。 
◆ 北海道からは、角材として出荷するのみで、本州でバットとして仕上げ加工されている。 
◆ 硬式バット素材として本種の他、北米産の「メープル」「ホワイトアッシュ」「ヤチダモ」なども使用される。
◆ 日本での木製バットは軟式用として「ヤチダモ」、軽い「ホオノキ」はノックや少年用、「ハリギリ」は軟式や ソフト用に使用されている。 
◆ 大記録868本のホームラン打者・王貞治氏の愛用バットは「ヤチダモ」。当時は「ヤチダモ」に樹脂を圧入した「圧縮バット」であったが、現在は使用禁止に 
  なっている。
 


野球をやった事がある方、やられる方には常識的内容ですが、バットを握る場合、マークを正面に見て握り年輪に対し
下の写真の位置にボールを当てないと折れやすいし、飛距離が出ない。。



↓ 日本ハムの優勝記念「アオダモ」植樹の場所、南富良野町。 冬季間シカの食害防止にネットをかけてある。

 
◆ 枝を水に入れておくと、クマリン配糖体・エクスクリンが水に溶け出し、水が青色になることや、樹皮の色から「アオダモ」と言われる。
◆ 初夏の樹皮を採取し天日乾燥したものは、生薬・秦皮(しんぴ)と呼ばれ、下痢止めや解熱、洗眼剤 などに用いられる。
◆ 先人アイヌは樹皮を浸けてに染まった水を染料として用い、強じんな材は弓、機具の柄などに用いた。
◆ 現在、蓄積量が減少し、ほとんどバット素材として使われることが多いようだ。



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