アカエゾマツ(シコタンマツ・ヤチシンコ)(赤蝦夷松) 「マツ科」 〔常緑・大高木〕  高さ:30〜40m  太さ:1m以上   花時期:5〜 6月  戻る
 生育場所:山中・湿地・砂丘・火山灰地など   分布:北海道,本州(早池峰山)   学名:Picea glehnii (F.Schmidt) Mast.
   
↓ 高原沼・湿原に群生する。 「エゾマツ」「トドマツ」の樹林帯と「ハイマツ」帯の中間に位置する、ここ「アカエゾマツ」の樹林帯(標高1300m程度)



↓ 十勝岳温泉〜吹上温泉付近一帯の「アカエゾマツ」。  十勝岳噴火の火山灰地に大きく育った同種。 



 「トドマツ」も若干見られるが、噴火当初から育った「トドマツ」の巨木は見当たらない。 ↓ すべて「アカエゾマツ」

 

↓ 一方、ここは湿原に純林化している「アカエゾマツ」、根室・オンネトー川 付近の「低層湿原」の群生。 「純林混合林の反対で単一種の林



 ↓ ニセコ神仙沼「高層湿原」の群生。 いずれも養分の少ない所に群生している。



↓ 根室・春国岱、海抜・数メートルの海岸砂丘に群生する「アカエゾマツ純林」は世界的にも珍しい。 場所:地図



↓ こちらは石狩山地・南端の「大麓山」、山頂付近。 養分の少ない山地の岩場で矮性化し、人間の背丈程の樹高でも百年を超える樹齢になるものがある。



近年は公園・街路樹用に植えられており、幼木は近くでも見ることができる。  

 
           ↑ 幹はやや赤味がある。                            ↑ 樹形は「エゾマツ」と良く似て区別が難しい。

↓ 本種の葉は短く、枝に小さくまとまってつく。  参考「エゾマツ」の葉、下段
 

↓ 「エゾマツ」の葉。  葉は長く枝に広がってついている。  比較すると明確に区別できる。



↓ 雌花                     いずれも7月19日、札幌市内                 ↓ 雄花

 

↓ 12月12日、阿寒町・雄阿寒岳ふもとの「じゅんさい沼」アカエゾマツ群。 手前の小さな株に注目 <写真にポインター>



マツは一年ごとに主幹から横枝を出し成長する。 幼木の場合、横枝の段数を数えると大体の年数が分かる。 
この株の段は60段有った。 また一年ごとの成長はわずか1cm程度であり、この小さな株でも樹齢60年が経過しているのである。


用途: パルプ材・建築材・建具材・家具材などほぼエゾマツと変わらない。 年輪が狭く均一な材は狂いが少なく音響的に優れ、ピアノの響板や
     ヴァイオリンの甲板などに使用され、楽器材としての価値はエゾマツより上とされている が、良質の天然林入手が困難になっている。
 
「アカエゾマツ」「純林」が見られる土壌には、湿原・蛇紋岩・火山灰地・岩礫地・砂丘・山火事跡地のタイプがあるとされ、いずれも「エゾマツ」
   「トドマツ」などが生育できない条件の土地ばかりである。
◆ 天然林の寿命は、明確ではないが 300〜500年以上の木がある。 矮性(わいせい)〔小型化した株〕は盆栽として珍重されている。
「エゾマツ」と共に北海道の木に指定されている。
◆ 世界的に珍しい海浜砂丘・アカエゾマツ純林がある根室の「春国岱(しゅんくにたい)」はアイヌ語で「スンク・ニタイ」、エゾマツの林と言う意味である。



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トドマツ エゾマツ アカエゾマツ の比較